走るだけじゃない — トレイルランニングが心まで変える理由

こんにちは。スポーツメンタルコーチの江口康博です。

私は3年前から「トレイルランニング(以下、トレラン)」という競技を、続けています。

週末はトレーニングがてら近くの比叡山を登ったり、
仲間と一緒に関西の山を走ったり、
年3~4回程度、50km~160kmの大会に出場したりしています。

実は、このトレラン、フィジカルはもちろん、
メンタルにも良いスポーツなんです。

というわけで、
今回はトレランという競技の魅力と
心身への良い影響について、
私見も入れてお話したいと思います。

気軽にお読みください。

トレイルランニングとは?

トレイルランニングは、山道・林道・自然の未舗装路(トレイル)を走るランニングスポーツです。
ロードランニングと違い、地形の変化・標高差・自然環境への対応が求められるため、
体力+技術+判断力を総合的に使うのが特徴です。

世界的には、アメリカの耐久レース文化から広まり、
日本でも山岳文化と結びついて人気が高まっています。
代表的な100mile(160km)大会には、
フランスを舞台にした世界最高峰レース「UTMB(Ultra-Trail du Mont-Blanc)」や、
日本では「Mt.FUJI 100」などがあります。

こんな特徴があります
✅ 地形の多様性
登り・下り・岩場・ぬかるみなど、状況が常に変わる。
一つとして同じ道はありません。

✅ 全身運動
脚力だけでなく、バランス・体幹・反射が重要。
実は技術がとても必要です。

✅ 自然との一体感
景色・静けさ・気候など、自然体験そのものが魅力。
ときには雨風でハードな状況になることも。。。

✅ 戦略性
補給・ペース配分・装備選択が結果を左右する。
どこで休むか、プッシュするかも判断していきます。


その魅力はずばり「冒険」にあると思っています。

多くのランナーが語るのは、
「走る」というより“冒険”に近い感覚

自然環境の中で自分の身体と対話しながら進む体験は、
ロードでは得にくい没入感があります。
また、精神面の強さやリスク管理能力も鍛えられます。

コースをロスト(迷うこと)、
急な大雨や寒暖など天候への対応、
体調に応じた補給物の選択や、胃腸トラブルへの対応、
ときにはランナー同士、話しながら、励ましあいながら走るなど、
冒険、旅、大袈裟に言うと人生そのものなんじゃないか、
と思っています。



ここまで聞くとつらいように思えるかもしれませんが、
とっても楽しめる競技です(笑)

トレイルランナーの年齢は、40~50代が一番多いですが、
近年では20~30代の若年層、陸上経験者も増えてきており、
女性ランナーも多くなってきています。

自然のなかを走るメンタル効果

① ストレスの低下
自然環境では副交感神経が優位になりやすく、
コルチゾール(ストレスホルモン)が下がることが知られています。

舗装路を走るのと違い、車や人にぶつかる心配もなく、
視覚・音・空気が穏やかなので、
脳が回復モード”へ切り替わる。
これだけでも精神的な疲労が軽減します。

② 注意力と集中力の回復
自然はデジタルとは違って「やさしい刺激」を与えます。

これによって脳は緊張せず、
自然に“今ここ”へ集中する状態になります。
結果として、思考の雑音が減ります。

③ 自己効力感が上がる
きつい登りを走り切る、テクニカルな下りをクリアする。
こうした小さな達成の積み重ねが、
「自分はやれる」という感覚を強化します。
これは競技だけでなく日常のメンタルにも波及します。

④ 感情のリセット
自然環境には心理的回復効果があります。
・脳の疲労が回復しやすい
・感情が整いやすい
とされています。

⑤ マインドフルネス状態に入りやすい
トレイルでは、足を着く位置、呼吸や体調、周囲の自然の状況
に意識が向きます。

これは意図せず
「動的マインドフルネス」
の状態を作ります。
不安や反芻思考が減りやすくなります。

仲間、ランナー同士で話しながら走る贅沢な時間

トレイルランニングは、スポーツのなかでも競技時間が長いです。
大会などでは、50kmなら7~8時間、160kmなら30~40時間など、
いかに巡航速度で動き続けられるかが重要になってきます。

長い時間なので、大会でも練習でも、よくランナー同士で話しながら走ります。
(ゆっくり話しながら走る競技はトレラン以外はないかもしれませんね)

山という自然のなかで、
ルート確認以外は、スマホもほとんど見ずに、
数時間も話しながら走る。

話の内容は、
トレランについて、家族のこと、人生観、ときには悩み相談など
くだらないことから深い話まで。

こんなにもゆっくりと、
自分のことを話して、相手の話を聞く時間、
現代の日常の生活にはありますか?

そんな贅沢な時間が、
自身の心を整え、
ランナー同士の絆を育み
今を生きている実感を生む


そのとき、
当たり前だと思っていた、
ちょっとした小さな幸せや
人として生きる喜びを
あらためて感じることができるのです。

そんな心の整理の時間、、
贅沢な時間がトレランにはあると考えています。

最後に

トレランの競技としての特性は述べましたが、
トレイルランナーの方は、いい意味で”変人”ばかりです(笑)
無駄に明るい性格の人が多い印象です。

山がそうさせるのか、それとも気質が明るいから山に登るのか、
どちらが先かわかりませんが、
そんなトレイルランナーが大好きで、仲間や知り合いも随分増えました。


今回は私がトレイルライニングの魅力について書きました。

アスリートのみなさんは、自身がやっている競技の魅力はなんでしょうか?

幼少期からずっとやっていると、
競技が生活に当たり前に存在してしまいます。
競技ができる有難さ、幸せ、楽しみについて
一度ゆっくり考えてみてはいかがでしょうか。

そしてよろしければ是非私にも教えてください。


最後までお読みいただきありがとうございました。



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