
こんにちは。スポーツメンタルコーチの江口康博です。
みなさんは競技に励んでいるなかで目標を設定していますか?
競技でもビジネスでも行動する前にまずは明確な目標を設定することがとても重要です。
なぜなら、自身の今の状況やレベル(現在地)と、成長していくためには目標(目的地)が明確でないと、進むべき道、方針や取り組む内容を間違えてしまうことがあるからです。
多くの方がこんな風に目標を立てていると思います。
「大会で優勝する」
「タイムを●秒縮める」
「試合で●得点する」
もちろんこのような目標でも間違いではないのですが、自身の成長に向けて、より達成に向けて進めていけるためにはちょっと物足りないです。
今回はトップアスリートや結果を出している人の目標の立て方のコツをご紹介します。
目標は自分自身で考えて立てるもの
そもそも「目標」って何でしょうか?
目標とは「自分が達成したいこと」、または「やり遂げたいこと」になると思います。
まずは、目標は自分自身で考えて決めていきましょう!
他人が決めた目標では、他人が決めた基準を評価する(される)ことになります。
そうすると周りの評価を気にし過ぎてしまい、本当の自分の成長や達成感を感じにくい状況になります。
他人から与えられたものではなく、自分で考えて決めていく自己決定感が重要になります。
「そんなの当たり前だろう」と思ったあなた。
立てている目標は、本当に自分が考えて、自分で立てた目標ですか?
アスリートのなかでも、知らず知らずのうちにチームで決めた目標やコーチから言われた目標を、自分の目標にしている方がいます。それも悪くはありませんが、本当に自分に必要な目標ではないことが多いです。
必ず自分で考えて、自分だけの目標になるように設定しましょう。
ワクワクできる目標になっているか?
最も大事なことは、目標が「ワクワク」できる内容になっていることです。
目標を立てるときは、目指すところがぶっ飛んでいて、あなた自身がワクワクする目標にしましょう!
人が、普通に目標を立てると、自分がイメージできる世界の目標を立ててしまいがちです。
現状の延長線上、または、ちょっと頑張れば手が届く範囲になります。
想像してみてください。
そのちょっと頑張ればできる目標を達成したとしたら、あなたはすごく嬉しいですか?
目標が達成したときの様子を具体的にイメージしてください。
例えば、優勝したときの自分やチームメイトの様子、そのときの自分の感情、周囲の反応、その日の夜の気持ちなど。
今の自分が一番ワクワクできる状況をイメージし、それを目標にしましょう!
■目標の高さは、謙虚にならず”ぶっ飛んで”いること
設定した目標について「いまの自分にそれは無理じゃない?」など思わなくてOKです。
そんな考えは丸めてゴミ箱へ捨てましょう(笑)
あなたの今のレベル、周りを取り巻く環境、その他条件など、一旦全部無視して、ぶっ飛んだ目標にするのです。
人は登ろうとする山が変われば、今の自分が変わってきます。
低い山に登ろうとすると、それだけの練習や準備しかしないです。
高い山に登るためには、それ相応のレベルの考えや行動が必要になり、目標を意識した瞬間から自分自身の行動が変わります。
高い目標に怖気づくかもしれませんが大丈夫です。
そのために中間目標の設定や、具体的な行動計画を立てて、一歩ずつ進めていけばOKです!
<目標設定の例> ※あくまで例です。引っ張られないでくださいね。
「リーグ内で最もゲームに影響するMFとなって活躍しまくって年間MVPを獲る!」
「大会でどんな相手でもオール1本勝ちで、圧倒的な力で優勝する!」
「日本記録を更新して”国内最速の男”と呼ばれる!」
結果に相応しいメンタルがイメージできているか?
目標を立てて満足する人が多いですが、大切なことは目標を達成したときに、
「どんな自分になっていたいか」
といった目指すメンタルも同時にイメージして、決めていきましょう。
むしろこれが一番大事です。
スポーツメンタルコーチングではこのメンタルとても大切にしています。
一流のアスリートは、単なる目標達成という結果よりも、「結果に相応しい人になること」を常に意識してます。
その根底にはQOL(クオリティ・オブ・ライフ)=人生に幸福を見出しているか、という点も重視した考えを持っています。
尊敬するアスリートや、好きな偉人などが持っているメンタルを参考にしながら、自身の目指すメンタルを考えてもらえるとわかりやすいと思います。
例えば、イチロー選手だったら「継続することは力になる」という考えを持っていたり、岡崎慎司選手が常に笑顔を大事にしていたり、そういったものです。
そんな目標を達成したときに、相応しい自分自身のメンタルを設定してください。
最後に
目標は楽しみながら設定することがコツです!
真剣にウンウンうなりながら考えていても、ワクワクした、ぶっ飛んだ目標は頭に浮かんできません。
なりたい自分、なると楽しめる自分、誇りに思える自分を、ぜひ楽しみながら考えていきましょう!
そして立てた目標は必ず紙に書いて残しましょう!
(テキストにすることはとても重要です)
このような目標設定は、スポーツメンタルコーチングの中でも一番はじめに実施していきます。
目標(相応しいメンタル)を設定して、目標に向かうためにブレーキを掛けているメンタルを取り除いて、全力で進んでいただいています。
最後までお読みいただきありがとうございました。