レギュラー争いに勝つ思考習慣──技術面よりメンタルが削られていく人へ

こんにちは。スポーツメンタルコーチの江口康博です。

新年を迎えた1月、今年の目標として
「レギュラーになる」
を掲げる人がいますね。

一方で、レギュラーになることは簡単ではない側面もあります。
人によってはレギュラー争いが辛いと感じてしまう方もいるのではないでしょうか。

そう、レギュラー争いは、技術や体力以上に、心が削られます。

調子は悪くない。
むしろ、これまでより練習もしている。
それでも、メンバー表に自分の名前がない・・・。

理由ははっきりとは言われない。
監督の評価基準も、日によって違う気がする。
周りの選手を見ると、実力が大きく違うわけでもない。

だからこそ、しんどいんですね。

レギュラー争いの苦しさは、
「下手だから」ではなく、
他の選手と比べられ続けることにあります。

そして、レギュラー争いで消耗していく人には、
ある共通した思考の癖があります。

それは、
他人の評価や状態に、自分の意識が向きすぎてしまうことです。

同じポジションの選手が褒められたら落ち込んでしまう。
その選手がミスをしたら、少し安心してしまう。
スタメン発表の一瞬で、その日の気分が決まる。

こうなると、
競技に取り組む以前に、毎日が”評価待ち”になってしまいます。

でもこれは、メンタルが弱いからでも、
性格に問題があるからでもありません。

レギュラー争いという環境にいる限り、
誰でも陥りやすい「思考の使い方」の問題です。

実際に、レギュラー争いを勝ち抜いていく選手を見ていると、
技術やフィジカルと同じくらい、
思考の安定感に違いがあります。

彼らは特別に前向きなわけではありません。
他の人と同じように不安になるし、落ち込みもします。

ただ、
「考え方の癖」が違うのです。

今回のコラムでは、
レギュラー争いを乗り切っていく選手に共通する
3つの思考習慣を紹介します。

今日の基準は「昨日の自分」

レギュラー争いの一番の罠は、
考えるときの基準を「他人」に置いてしまうことです。

あの選手より上か、下か。
今日は監督に評価されたか、されていないか。

この基準で過ごしていると、
自分の状態は、常に不安定になってしまいます。

なぜなら、
他人の出来も、評価も、
自分ではコントロールできないからです。

レギュラー争いを勝ち抜く選手は、
「昨日の自分を超えられたかどうか」を基準にしています。

昨日より、できなかった技術が1つでも増えたか
昨日より、良い判断ができたか
昨日より、1秒でも早く動けたか

もし他人からの評価は揺れていても、
自分が「成長している実感」は積み上がっていきます。

この視点を持てるかどうかで、
消耗の度合いは大きく変わってきます。

比較はしても、判断はしない

レギュラー争いに比較はつきものです。
「比べない」「気にしない」と思うのは正直言って簡単ではありません。

大事なのは、
比較した後で、自分でどんな結論を出すかです。

消耗する人は、
比較のあと、すぐに判断を下してしまいます。

「あいつの方が上だ」
「自分は弱い」
「もう、ダメかもしれない」

一方、
思考が安定している選手は、
比較を「情報」「成長の材料」として扱っていきます。


どこが評価されているのか
何が求められているのか
自分に足りない要素は何か

そこから先の
「だから自分はダメだ」という判断はしません。

もちろん比較はします。
でも、自分の価値を決める材料にはしないのです。

この線引きができると、心が一気に楽になります。

「結果」より「使われ続ける理由」を考える

レギュラー争いをしていると、
どうしても「スタメンかどうか」に意識がいってしまいます。

でも実際の現場では、
評価はもっと複雑です。

ゲームの状況に合うか
役割を理解しているか
好不調の波が少ないか
チームのバランスが壊れないか

一度スタメンを取っても、
すぐに外されることもあります。

逆に、控えから信頼を積み上げる選手もいます。

レギュラー争いを勝ち抜く選手は、
「今日出られるか」よりも、
「使われ続ける理由」を考えています。

自分は、どんな場面で呼ばれる選手なのか。
監督は、自分に何を期待しているのか。

この視点を持つと、
自分の強みや期待されている役割に目が向いていきます。

自分がどんな選手なのか?
を理解しようとする意識になります。
そうすると、目の前の起用に一喜一憂しにくくなります。

もちろん、
うまくいかない時期は必ずあります。

外される。
呼ばれない。
評価されていない気がする。

そんな時、
「否定された」と感じてしまうのはごく自然なことです。

でも、
外された=価値がない
ではありません。

何が足りないのか
何が変わっていないのか
何は評価され続けているのか

ここで全部を変えようとすると、
逆に自分の強みや軸を失ってしまいます。

大事なのは、
「何を変えるか」と同時に、
「何を続けるか」を決めることです。

まとめ

レギュラー争いは、短距離走ではありません。

気持ちが折れなかった人、
考え続けられた人が、
最後まで競争に残ります。

そして、レギュラーも、あくまで結果の一つでしかないのです。

大事なことは、
自分がどんな成長ができたか。

そのために、
選ばれたときは、実戦経験を通して、
選ばれなかったときは、自分を分析をして、
成長につなげていく。

昨日の自分より、
先週の自分より、
先月の自分より、
少しでもできたことを積み重ねて、
そして成長する達成感に意識を向けていくことができれば、
楽しめると思いませんか?

成長のあとにきっと結果はついてきます。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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