
あけましておめでとうございます。
スポーツメンタルコーチの江口康博です。
元旦、神社に足を運ぶ人は多いです。
明確な信仰心があるわけではない。
毎日お祈りをしているわけでもない。
それでも年の始まりになると、
自然と神社に向かって、手を合わせます。
お願いをする人もいれば、
去年の報告をする人もいます。
言葉にはしないけれど、
ただ静かに頭を下げる人もいます。
不思議な光景だけれど、
アスリートにとっては、どこか見覚えのある行為かもしれませんね。
なぜ人は「祈り」をしてしまうのか
試合前に、毎回同じルーティンをする。
勝った試合と同じ靴下を履く。
ロッカーでは決まった順番で準備をする。
意味があるのか分からない。
合理的ではないかもしれない。
でも、やらないと落ち着かない。
縁起担ぎ、ルーティン、お祈り。
これらはまったく別物に見えて、
実は同じ延長線上にある行為です。
縁起担ぎは“弱さ”ではない
元旦の神社でのお祈りも、
「神様に何かを叶えてもらうための行為」
だけではないと考えています。
実際に手を合わせている数十秒、
多くの人は心の中でこんなことを考えています。
去年はどうだったか。
今年はどうありたいか。
何を大切にして進みたいか。
神社での時間は、
一年のなかでも数少ない
立ち止まって、自分の内側を整理する時間です。
特に「お願い」をするとき、
人は無意識に、自分の価値観をさらけ出しています。
勝ちたい。
優勝したい。
結果を出したい。
ケガなく過ごしたい。
楽しんで競技がしたい。
後悔しない一年にしたい。
目指す姿になりたい。
どんな言葉を願いとして浮かべているかというと、
そこには、
今の自分が一番大事にしているものが、
そのまま表れています。
お願いをする瞬間は、自分が
何を望んでいて、
何を守りたくて、
何を手放したくないのか、
をはっきりさせる瞬間でもあります。
だからお祈りは、
未来を変える魔法ではありません。
むしろ、
「今の自分の状態を映し出す鏡」
に近いものです。
お願いの内容を通して、
自分が何を背負っているのか、
どこに力が入っているのか、
何に縛られているのか、
も同時に見えてくる。
それに気づくだけで、
心は少し整います。
初詣はなんとなく日本人が行っている習慣ですが、
何かを頑張っている人にとっては
一年のはじめに、心を整理する時間になります。
縁起担ぎが“足かせ”にならないよう注意
もちろん注意も必要です。
お祈りやルーティンが、
「できなかったら不安」
「これがないと勝てない」
という状態になってしまうと、
それは支えではなく、足かせになってしまいます。
お守りがないと集中できない。
神社に行けなかったから嫌な予感がする。
ルーティンが崩れたら、もうダメだと思う。
こうなると、
本来、心を整えるはずだった行為が、
逆に不安を増やしてしまいます。
大切なのは、
祈ることを「信じ込む」ことではなく、
整えるために使うという視点です。
ルーティンや祈りができなくても、
あなた自身の力は何も変わりません。
元旦に神社に行くなら、
こんな考え方もあります。
結果をお願いしすぎないことです。
「勝てますように」
という結果を意識したものよりも、
「やるべき準備をやり切れますように」
といった自分の行動や成長にフォーカスしたもの。
未来を丸投げせずに、
神様に委ねるのではなく、
自分がどう向き合うかを確認しましょう。
お願いというより、
自分との約束を言葉にする
感覚に近いですね。
「信じる」より「使う」へ
そうすると、お祈りは
他力本願ではなく、
セルフマネジメントになってきます。
縁起担ぎも、
ルーティンも、
神社での祈りも、
「これがあるから大丈夫」ではなく、
「これで一度、心を整える」
主役はいつも自分です。
祈りは、その準備段階でいい。
不確実な世界で勝負しているからこそ
人は祈りたくなります。
それは弱さではなく、
真剣さの表れです。
元旦に手を合わせることも、
試合前に同じ行動を繰り返すことも、
「できることは全部する」
そんな本気の気持ちが表れています。
今年の始まり、
完璧な答えを出す必要はありません。
自分がいま何を大事にしているのかを確認できれば、
それで十分です。
それでも人は祈ります
人はそれでも神様に祈ってしまうときもあります。
それは決して”弱さ”ではなく、真剣さの表れです。
本気で向き合っているからこそ、
目標のために何でもやる覚悟があるからこそ、
祈るのです。
そんなときは
「自分はちゃんと向き合っているな」
と思ってください。
まだ今年の始まりです。
完璧な答えを出す必要はありません。
もし、
「最近、祈りやルーティンに縛られている気がする」
「自分に合う整え方が分からなくなってきた」
そんな感覚があれば、
一度、言葉にして整理してみるのがいいと思います。
答えを出すためではなく、
大事にしているものを見失わないために。
今年も、
自分の心を整えながら進んでいきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今年も目標を目指して頑張る方、悩んでいる方、心を整理したい方、
多くのアスリートが競技に全力で進んでいけるように、
そして人生も幸せに思えるように
サポートさせていただきます。
本年もよろしくお願いします!
◆体験コーチング・お問い合わせ
もし今、
「これ、自分のことかも?」と少しでも感じたら、
無理に答えを出さなくて大丈夫です。
一人で考えなくてもいい時間があります。
一度、話してみませんか?
