会話に悩む人は必見!「聞く」コミュニケーションの威力

4月は季節が変わり、会社や学校なども期も変わりますね。

アスリートもビジネスマンもチームの体制やメンバーが変わったり、キャプテンやマネジメントをする立場になったりする方など環境が変わる方も多いと思います。この環境の変化とともに、新しい仲間やチームメンバーとの関係構築に悩んでいる方はいませんか?

コミュニケーションのなかでも、特に悩まれていることが会話です。

「仲良くなるために何か話さないといけない」
「リーダーらしく良いこと言わない」
「でもそんな風に話したらいいんだろう」

会話を中心としたコミュニケーションの取り方は人それぞれですが、学校では会話について教わる機会はほぼありません。自分で勉強するか経験則から学ぶ以外にありませんでした。

そんな方にご紹介したい簡単な方法があります!

簡単に会話が弾み、信頼関係が築けて、悩みや意見を聞き出せる、魔法のような会話のコツがあるのです。
それは「相手の話を聞くこと」、これだけです。
これはスポーツでも、私の経験上、ビジネスにもとても使えます。

本日は「聞く」ことの効果と実践方法についてお伝えしていきます。

「聞く」ことのメリットとは?!

人と会話するときに、自分がたくさん「話す」ことが必要、と考える人は多いのではないでしょうか。
ますは「聞く」ことのメリットについてお伝えしていきましょう。

1.会話が弾む
そもそもあなたが過去に会話が弾んだときは、どんな会話だったか覚えていますか?
あとで振り返ると「自分のことをたくさん話したなー」と思う会話だったのではないでしょうか。
会話が弾むには、話すよりも、相手に話させること、がポイントです!

相手が話すときは必ず合いの手を入れていきましょう!
「へえ」「そうなんだ」「すごい」など。リアクションを取ると、相手も「聞いてくれている」と感じて気持ち良く、たくさん話してくれます。

また会話が深まってきたら深堀りをしていくと良いでしょう。
「最近、カフェ巡りにハマっていて」という話題なら、「どこのカフェにいったの?」や「好きな飲み物はなに?」など、「どうして?」と聞いていきます。
相手にとって自分のことを話すように質問していくと、どんどん話してくれます。

このように自分が話すより、聞く方が”相手にとって”良い会話になります。


2.相手の情報をより多く入手することができる
聞くことで、会話が弾み、相手のことをたくさん知ることができます。
その人が考えていること、楽しいこと、嫌いなことなど情報を知ることができれば、相手をさらに理解することができます。
また、こちらからお願いや指示をするとき、相手に何かあって対処するときなど、事前情報として役に立ちます。

情報を取る、というと打算的な感じに聞こえますが、そもそも他人を理解することは簡単ではありません。
うまくコミュニケーションを取るためには情報は不可欠です。
(その話が事実か、感情・思考か、推測か、の分類は必要です)

そもそも、周りの人が、以前に自分が話したことを覚えていてくれていたり、自分を理解してくれていると思うと、なんだか嬉しいですよね。


3.信頼関係の構築
アスリートでは、チームのメンバー同士、リーダーとメンバーなどのお互いの信頼がとても大切です。
「聞く」ことで、この信頼関係も築くことができます。

相手の話を聞くことで、「あなたに興味がありますよ」というメッセージになります。
人は他人から関心を持ってもらえると嬉しいものです。
逆に無関心というものが一番つらく感じますよね。
できれば、すれ違うときなど、顔を合わせる度に、ちょっとでもいいので、なにか聞くと効果は抜群です。

また、聞くことで、相手は「この人は何かあればいつでも話を聞いてくれる」と思ってくれるようになります。
そうすると何かあったときに報告してくれたり、困ったことなど相談してくれます。特にキャプテンなどリーダーポジションの方は、この関係をつくりたいと思っているのではないでしょうか。
相手が話しやすいように、そして話を最後までじっくり聞いてあげることが重要です。

4.相手が自分で考えて動くようになる
監督、コーチやキャプテンをやっている方には喜ばしいことではないでしょうか。
「聞く」ことで、相手は指示待ちではなく、自分で考えるクセがつき、考えが整理され、自分がなにをすれば良いか、がわかります。
そうすると、自身の成長のため、チームのために自主的に考えて行動するようになります。
そうすると、チーム全体の力がアップします。

「聞く」ときのポイント

相手に聞くときに意識するポイントについて抜粋しました。

1.笑顔で
相手が話しやすいように、ちょっと言いたくないことなども言いやすいように、笑顔は意識しましょう!
(怖い顔で聞くのはNGです笑)

2.「聞く」頻度は高く
朝会ったとき、すれ違ったとき、ミーティング終わりなど、頻度高く聞いてみましょう。
「最近うまくいってる?」「なんか悩んでることある?」など。

3.相手が好きなこと
自分の好きなことに興味を持ってもらい、聞かれると、人は喜んで話します!僕もそうです(笑)
趣味や特技、ハマっていることなど聞いて、さらに「どうして?」(上記参照)と深堀りして聞いていくと良いでしょう。

4.共感する
相手の楽しかったこと、つらかったことなど気持ちに共感することが大事です。
「おもしろいね」「それは頑張ったね」「大変だったね」など共感すると、相手も自分との類似性を感じて、より信頼関係が深ままります。

5.大変なことを”あえて”聞いてみる
相手の大変だったことを聞くのが少し怖い気もしますが、相手は自分が抱えている悩みや課題を自分からは言い出しにくいものです。
こちらから「なんか大変なことはない?」と聞くことで、「実は・・・」と話してくれることが多いです。
それがチームや個人のパフォーマンス低下の原因だったりしますので、悩んでいそうな人がいたら、あえて聞いてみましょう。

愚痴も出てくると思いますが、共感しながら聞きましょう。愚痴にはメンバーの不満=課題が詰まっていることが多いので、貴重な情報です。また、愚痴を聞いてもらえることで相手の考えが整理されたり、すっきりしたりします。

大変なことはあなたと相手との信頼関係があってこそ話してくれます。話してくれている時点でとても信頼されている証拠です(嬉しいですね)。しっかり話を聞いてあげましょう!


※今回は抜粋してご紹介しましたが、聞くときのポイントは、他にもたくさんありますので、興味ある方はぜひ調べてみてください。

「挨拶」「感謝」「聞く」の複合技

このように「聞く」ことは日常で簡単に使え、どんな相手にも効果的です。
プラス、あなた自身も相手の話を聞くことで、新たな情報や気付きが見つかると思います。

ぜひ、今日から実践して「聞いて」みてください!


最後に合わせ技も少しご紹介します。
先日コラムでご紹介しました「挨拶の力」「感謝の力」と、この「聞く力」と合わせて使ってみてください。

例えば、笑顔で、
「おはよう!昨日、後輩の練習を見てくれてありがとう。今日の調子はどう?」
など、自然に簡単に使えます!
ね、いけそうでしょう?


最後までお読みいただきありがとうございました。

<参考コラム リンク>
「あいさつ」の向こう側
トップアスリートは使っている「感謝の力」とは?!