つらいこと、嫌なことを「楽しい」と思えたら最強!

みなさんは競技をしているなかで練習など嫌なこと、つらいことはありますか?

もしあるとすれば、走り込みや筋トレ、素振りなどの基礎的な練習などでしょうか。
継続して頑張っていれば力になる、とは思っていても、練習がきつかったり、おもしろくないとモチベーションが上がらないこともあると思います。

私も社会人として仕事をしていて「つまらない」と思うこともたくさんありました。
単純な入力作業、ひたすら電話でアポ、倉庫での商品検品、などなど。

今回はこの一見「楽しくないこと」の捉え方と、楽しくする方法についてお伝えします。

■「楽しくないことは必ずある」という考え方

結論から言うと、「嫌なこと、つらいこと」があるからこそ、「楽しいこと」が生まれます。

「2:6:2の法則」をご存知でしょうか。
組織や集団において、人材の構成比が「成果を出す上位2割」「平均的な6割」「意欲の低い下位2割」に分かれるという法則です。
人間だけではなく、働きバチやアリの集団のなかでも、2割の働き者と、2割の怠け者が存在します。
おもしろいことに、もし働き者の2割だけで1つの集団を構成したとしても、必ず2:6:2と平均的な6割と怠け者の2割が出てきてしまうということです。

好きなことも同じです。
自分が好きなだけをやったとしても、その中で「好きなこと」と、「もともと好きだったのにつらい、嫌になってしまうここと」に分かれてくるというものです。

このようにどこまでいっても、一定の「嫌なこと」や「つらいこと」があるからこそ、「楽しいこと」が生まれてくるのです。

■少しでも楽しめるようにするためには?

いきなり「嫌なことも楽しんで!」と言われてもすぐに変えるのは簡単ではないと思います。
無理に楽しいと思う必要はなく、少しでも楽しめる要素を加えてみてはいかがでしょうか。

例えば嫌なことが「練習」だとすればこんな方法があります。

①目標を再確認する
まず何のための練習か、何を目標にやっているのかを見直してみましょう!

また、目標わかっていなければ、コーチや監督に改めて聞いてみてもいいとも思います。
チーム内で意見をすり合わせることで、具体的な目標が見えてきます。
(例:持久力を高めて、試合時間フルに走り切れる体力をつける、等)

再確認できたら、ゲームのような感覚で、「●日までにこれをやる!」というように楽しく設定しましょう。

②小さな達成感を積み重ねる
いきなり「試合でフルタイムで走れる持久力をつける」といった目標が遠すぎると、なかなか取り組めないです。

段階的に、小さな目標を設定して、達成感を積み重ねて、モチベーションを高めていくと良いでしょう。
(例:今日はタイムを●秒縮める、ランニングで先輩についていく、等)
また、ノートに毎日の記録をつけていると日々の成長がより実感できます。

③仲間と協力する
一人で頑張るのはつらいですよね。
仲間とコミュニケーションを取って、鼓舞し合いながら、ときには競争しながらなど、遊び要素も入れて取り組んではいかがでしょうか。
お互いに「今日これだけ出来たで?」と日々の成長を報告し合っても良いと思います。

④成長を実感する
小さな目標の達成、タイムや回数の記録をつけるなどしたら次にやることは「振り返る」ことです。
1日、数日、1週間など、小まめに練習でやってきたこと、記録を振り返ってみましょう。
必ず、小さくても成長ができており、実感できるはずです。

「今日はこの練習ができた!」
「先週よりタイムが●秒だけ縮まった!」
「同じメニューでも1週間前よりしんどくない」
「先輩についていけている!」
など。

もし、記録が伸びず、成長が実感できなくてもOKです。
そのときは成長するための準備期間に入っているので、焦らず芽が出るのを待ちましょう。

「毎日練習メニューができている」
「●km走った」
などこれまでやってきた練習を確かめても、自身の達成感に繋がると思います。

コーチや監督などとも話して、もし練習方法が違っていれば変更しても良いと思います。

成長を実感することでモチベーションのアップにつながり、より練習に励めると思います。

■「楽しい」は最強!

「楽しい」と思うことは、内発的動機となり成長の原動力になります。

内発的動機とは、興味や関心、自己成長など内面的な要因から生じる意欲を意味しており、行動そのものに対する興味や関心、楽しさから生じる意欲を指します。
一方、外発的動機は、報酬や評価、罰則といった外部からの刺激によって生じる意欲を指します。

メンタルの世界では、内発的動機の方が外発的動機よりも、持続しやすく自己成長につながると言われてます。
(内発的動機、外発的動機など詳しいことについてはまた別のコラムでお伝えしますね)


人は「楽しい」と思えることに対して、無意識に、時間を忘れて夢中になり、、調べたり、さまざまな工夫を重ねて取り組んでいきます。

ご自身で振り返ってみても、「楽しい」と思って取り組んでいる時期は、良い結果も出せている方が多いのではないでしょうか。
才能や努力よりも「楽しい」ことが一番強いと言われている所以です。


このようにつらい練習なども少しの工夫で楽しめることができます。
どんなことでも自分の「楽しい」と思える領域に取り込んでいきましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。